小さな火

あの時の心が自分のなかで小さくなっていることに
気がついたとき、それはきっとこの世の時間や
流れにやりきれなさを感じたとき。

思い出すことを誰かが推すくらいなら
忘れ去った方がいい。
その時記憶は、記録になる。

意味もなくそこに残した記録。

いつか色褪せ、自然と消えていく。
循環ではなく過去の遺物。

自ら思い出すことを望んだ時は
それは個人としての記憶。

誰かと共有したい
誰にも見せたくない

それぞれの記憶に
それぞれの想いが詰まっている。

美しすぎる記憶や
楽しすぎる記憶。
思い出す度に、いつも疲弊していることに気がつく。
思い出す度に、戻りたくなる。

誰かの明日ではなく、自らの過去を。
誰かの過去ではなく、自らの明日を。
求めた世界は違えど
求めた時間は同じはず。

価値は違えど平等な時間。

誰かに降る不幸や誰かに起こる幸運。

なにもかもが回っている。
ただただ理不尽な流れのなかで。

失くしたくないもの

あの場所で耳にした音や
目にした光景が色褪せて
思い出せなくなる

きっとそれは遠い未来じゃなくて
明日かもしれないし1ヶ月後かもしれない

自分の身に起こっても
誰かの身に起こっても
それはとても悲しいことなんだと思う

誰かが悲しい顔をしても
それがなぜなのかも
わからなくなる

いずれそれは広く影響し
多くのものが壊れていくんだろうと思う

エネルギー

何かをしようとするのは、膨大なエネルギーが必要で
そのエネルギーの原点はその個人の精神のキャパシティで決まる。
いわば魂の大きさや形によって個人が形成されるまでの
ゲノムのようなもの。